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キョン「………」 ツンツン ツンツン 長門「……?」 キョン「………」 プニプニ 長門「……ちゅ?」 キョン(///)「………ちゅ」 チュッ ハルヒ(TдT)「あ゙ッッちぃなぁちくしょう!!!」 古泉(゚д゚)「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」 みくる「………(○月×日 相変わらず長門さんとキョンくんがいちゃいちゃしてた。 キョンくんが好きだった涼宮さんが怒って古泉くんが壊れた。 今日こそ世界の終焉かもしれません。)」 カキカキ 鶴屋「おっはよーみくるっ」 みくる「あ、鶴屋さんおはようございます」 みくる「(○月×日 鶴屋さんは卑怯者だ。 いつも私を守るフリをして私に近づく男の人を追い払っている。 こないだまではそれに感謝してたけど昨日見てしまった。 鶴屋さんが私に告白しようとしてた男の人を校舎裏に呼び出し誘惑していたのを。 思い返せば鶴屋さんはよくパーティやら合コンやらを開いているのに一度も誘われたことがない。この時代の風習ではそういう場にはだいたい自分より1ランク下の人を誘うのが定石らしい。理解に苦しみます。 私の時代では自分より1ランク上の人にお零れをもらうのが美徳とされているのに…… 鶴屋さんの私のこと嫌いなのかな?)」 カキカキ 鶴屋「みくるは相変わらず胸がおっきいね~」 みくる「い~え~、鶴屋さんのおでこには負けますよ~」 鶴屋「あいやっこりゃ一本取られたねっ(うっ、また皮肉だ)」 みくる「うふふ(私なにかしたかなぁ?)」 長門式翻訳機 鶴屋さんが私に告白しようとしてた男の人を校舎裏に呼び出し誘惑していたのを。 長門「これは朝比奈みくるの勘違い。鶴屋氏は朝比奈みくるがこの時代の異性と交際できない事情を把握している。 よって彼女が余計なことで傷つかないように前もって処理をしていただけ」 思い返せば鶴屋さんはよくパーティやら合コンやらを開いているのに一度も誘われたことがない。この時代の風習ではそういう場にはだいたい自分より1ランク下の人を誘うのが定石らしい。理解に苦しみます。 私の時代では自分より1ランク上の人にお零れをもらうのが美徳とされているのに…… 鶴屋さんの私のこと嫌いなのかな? 長門「これも勘違い。 朝比奈みくるの時代背景と今の時代背景では価値観に大きな弊害がある。そのため朝比奈みくる本人に他意はない発言でも現在の人間には嫌味や皮肉ととられる発言がたたある。 そのため朝比奈みくるを招待するのを憚られたと推測される」 キョン「複雑な人間関係だな。」 長門「複雑」 キョン「なあ長門、勝手に他人の日記を見るのは良くないと思うぞ?」 長門「問題ない。彼女は見られて興奮するタイプ」 ハルヒ「ねぇ?ウニョモンペーュ星人?」 古泉( ゚д゚ )「あはははははははははははははははははははははははははははははは」 ハルヒ「キョンってロリコンなのかな?だってそうでしょ!?私の方が有希なんかより全然スタイルがいいし……ゴニョゴニョ」 古泉( ゚д゚ )「あははははははははははははははははははははははははははははははは」 ハルヒ「なんでそんなこと言うの!?もうウニョモンペーュ星人なんて嫌い!」 プイッ 古泉( ゚Д゚ )「あーっはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」 ハルヒ「…はぁ」 みくる「……(○月×日 今日は涼宮さんが変なゴムの固まりを持ってきました。 涼宮さんはその変なゴムの固まりをウモなんとか星人と名付けて延々と愚痴ってました。 とうとう壊れた? あと古泉くんがうるさかったです)」 カキカキ キョン「なあ長門、この問題なんだけど…」 長門「この問題はここの公式を使う」 キョン「ここ?」 長門「…ここ」 キョン「ここ?」 長門「……ここ」 キョン「じゃあ、こっち?」 長門「………知らない」 プイッ キョン「ごめんごめんw怒るなってwww」 長門「…真面目にやって」 キョン「わかったよ。ここだっけ?w」 長門「………ム~」 ハルヒ「あ゙ーうざったい!よそでやってよよそでっ!!」 みくる「…(○月×日 今日もまたキョンくんと長門さんがいちゃいちゃしてた。 さすがに涼宮さんが可哀想になってきた。こう毎日見せつけらると… ところで機関が亡くなっいま、涼宮さんの暴走は誰が止めるんだろう? 明日がこないかもしれません)」 カキカキ 古泉( ゚∀。 )「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」 みくる「……(○月×日 入院してる古泉くんのお見舞いに行きました。 病室はまるでお通夜のように静まりかえっていてなんだかいたたまれなくなりました。 今でも《神人》が現れるとこうやって腹筋が千切れるまで笑ってしまうようです。 何が楽しいのかな?)」 キョン「このわからずやっ!」 プリプリ 長門「わかってないのはあなた」 プンプン ハルヒ(゚∀゚)「なになに?どうしたの二人して~?」 ニコニコ キョン「聞いてくれよハルヒ!」 ハルヒ「うんうん。お姉さんにど~んと話してごらんなさい!(破局キタ―――(゚∀゚)――!!!)」 キョン「俺の方が長門のこと好きだって言ってんのに長門は長門の方が俺のこと好きだって言うんだぜ!?どう思うよ?」 長門「私の方があなたを愛している。曲げようのない事実」 ハルヒ(# ゚Д゚)「死ねッ!!!」 みくる「……(○月×日 今日は珍しくキョンくんと長門さんがケンカをしていました。 それを見た涼宮さんが水を得た魚みたいになったのを見て「なんだかな~」と思いました。 あと古泉くんが早く復帰しますように。って思って古泉くんの席に菊のお花を飾ったらキョンくんに怒られました。 なんでかなぁ? あ、ちなみに私は長門さんが正しいと思います)」 カキカキ ハルヒ「ねぇ、みくるちゃん?」 みくる「なんでしゅか?」 ハルヒ「これ着てくれない?」 みくる「えと、全身タイツをですかぁ?(あ、猫耳付いてる)こんなの恥ずかしいですよ~」 ハルヒ「大丈夫、私も着るし! そんでね二人でカップル死ね死ね団てのをね……」 みくる「………涼宮さん(可哀想……)」 ウルウル ハルヒ「ど、どうしても嫌だっていうんなら【嫉妬マスク】とか【キャッツアイ】なんてのもあるのよ!?」 みくる(TдT)「涼宮さ~ん゙(全部タイツ…)」 ウァ~ン みくる「ご、ごめん…やっぱいいや……クスン」 みくる「ヒック…ヒック……(○月×日 今日は涼宮さんが無理矢理キョンくんと長門さんを別れさせようとしていました。 同じ女の子として涼宮さんの気持ちはすごくわかるけどそれはいけないことだと思います。禁則事項です。 でも一人で実行する勇気の無い涼宮さんはちょっぴり可愛いかったりして… あとネタが古いと思いました。)」 カキカキ クスン キョン「なあ、長門よ」 長門「なに?」 トテトテトテ キョン「ロボ子って呼んでいい?」 長門「………」 ゴスッ 古泉「すっごい飛んだっ!!!?」 みくる「……(新記録達成です)」 カキカキ ハルヒ「みんなぁー聞いて!!わかったのよ!」 キイテキイテー みくる「何がですか?」 ハルヒ「不思議が見つからない理由よっ!何だと思うキョン!?」 キョン「おい長門。顔に眼鏡が付いてるぞ」 コイツー ハルヒ「答えはズバリ人手不足よ!よく考えたらたった5人で宇宙人やら未来人を捕まえろって方が無茶だったのよ!そう思うでしょキョン!?」 キョン「ほら…取れた。やっぱり長門は眼鏡無い方が可愛いぜ?」 ウフフ 長門「………(///)」 コクリ ハルヒ「イチャイチャしてねぇでちったぁ話し聞けよちくしょー!!」 ムキー 古泉「アババアババアハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」 みくる「……(○月×日 曇り 今日は涼宮さんが潰れかけの中小企業の社長みたいな事を言い出しました。 キョンくんと長門さんはバカップルっぷりに拍車がかかってるし 古泉くんは古泉で踊る赤ちゃん人間を熱唱していました。 なんだかみんなの心がバラバラでもうあの頃のSOS団には戻れないのかなぁと思ったらなんだか悲しくなりました…。 PS.冷やし中華始めました)」 みくる「気分を変えて冷やし中華始めたてみたんですよ~よかったらどうぞ」 キョン「いつもありがとうございます。じゃあお茶を下さい」 みくる「は~い……」 シュン 長門「………冷やし中華」 みくる「あ、はいっ!」 長門「チュルチュル……(マズイ)…!……ペトペト」 ツンツン キョン「ん?……たくっ、仕方ない奴だな…ほら、ホッペにナルト付いてるぞ」 ヒョイパクッ 長門「~♪」 みくる「涼宮さん、遅いですね…」 みくる「…(○月×日 雨 今日は私とキョンくんと長門さんの三人だけの団活でした。 目の前でイチャイチャする二人に囲まれてとても居心地が悪かったです。 後で聞いた話しなのですが涼宮さんは部室に来る途中腸捻転を起こした古泉くんを見つけて病院まで連れて行ったようです。 それを聞いて/私は自身作の冷やし中華が思ったよりも不評でめがっさにょろ~んとなったにょろ☆)」 みくる「あ~ん、鶴屋さん私の日記張返してくださいよ~」 鶴屋「ふふふ、にょろ~ん!」 キョン「ハァハァ」 長門「ハァハァ」 ハルヒ「…………」 イライライライラ キョン「ハァハァ…ど、どうだ長門?見られながらやるのもまた乙つなもんだろ? くっ」 ドピュドピュ 長門「ん、ん~!?」 ビクビク ハルヒ「もうー!神聖な部室をなんだと思ってんのよバカー!!」 古泉「アハハ………」 ジュンジュワ~ みくる「…(○月×日 雨 今日は部室に来たら長門さんとキョンくんがガチでヤってた。 なんでもマンネリ回避のために色んなシチュエーションを試しているそうだ。 でも正直見せつけられる方は堪らないので慎んで欲しいと思いながら古泉くんが漏らしたオシッコを掃除しました。何やってるんだろ私… PS.そうそう、床にしゃがんでる時にチラッと見えたんだけど… 涼宮さん濡れてた……)」
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《朝比奈(あさひな)みくる()》/mikuru asahina CV 後藤邑子 アイコン 朝比奈 みくる 性別 女 北高2年2組(第9巻『分裂』より3年)の女子生徒であり、SOS団副々団長兼書記。(SOS団団員その3)身長152cm。 ハルヒが「ロリで巨乳な萌えマスコット的キャラ」として拉致してきた。 キョンに「朝比奈さんより可愛い生物はいない」、谷口に「朝比奈さんを泣かせることは学校の半分(男子全員)を敵にする」 と言われるほどの超美少女であり、北高のアイドル。髪は栗色のロングヘア。左胸の上に星形のほくろがある。運動神経は良くない。 元々は書道部に在籍していたがハルヒによって退部させられ、SOS団専属のメイド兼マスコットとなる。 第7巻『陰謀』で、バレンタインデーの翌日に実施したイベントで巫女に扮し 団の活動費を調達した功績により、ハルヒから副々団長に任命された。 性格は真面目で気が小さい。特に長門に対しては恐縮し、遠慮がちな態度を取る。 ハルヒにオモチャ扱いされ、毎回様々なコスプレ(バニーガールやメイドなど)をさせられている。 ハルヒの思いつきに振り回される被害者であり、度が過ぎた被害の場合には次の日SOS団に顔を出さないなどささやかな抵抗を見せる時もある。 しかし、今では強制されたはずのメイドやお茶くみについて勉強したりと、現在の立場をそれなりに楽しむようになってきている。 その正体は、はるか未来から来た未来人でハルヒの監視係だが、まだ研修生以下の見習いレベルでほとんど権限が無く ハルヒとの接触も想定外の事だったらしい。そのため未来の情報について話せないことが多く、その場合は「禁則事項です」と返答する。 権限が無いことからか、何一つ状況を知らされていないことが多く、パニックに陥ることもしばしば。 長門や古泉のように特別な力というものもほとんどなく 脳内に無形で存在するTPDDを利用した、限定的な時空移動しかできない(しかも利用は任意ではなく許可制)ため、能力的にはほとんど普通の人間である。 未来人であるが故か、今の時代では当たり前のことも知らないことが多い。名目上はキョン達の一年先輩だが、実年齢は不明。 関連ページ 涼宮 ハルヒ 長門 有希 キョン 古泉 一樹 朝倉 涼子 鶴屋さん 関連画像 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る キャラクター紹介 【涼宮ハルヒの憂鬱】へ戻る
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みくる、ライトノベル作法研究所の利用者。ラ研怪トウズの一員である。 恐らく何者かのステハンと思われるが、IP表示もない掲示板でそれを確かめる術はない。 真実は神(うっぴー)のみぞ知る。 概容 10月21日16時9分45秒、がりがり??氏により『さすがに実在のお笑いタレントをモデルにしたら怒られる?』という、タイトルまんまな内容のスレッドが投下される。ちなみにがりがり氏はこの醜戦には一切の関わりは無い。 スレッドの内容それ自体が、少し考えれば誰でもわかりそうな内容であった。そのためか、結城 ゆうきにより皮肉たっぷりな内容のレスがつけられる。さらにそれを辛辣に批判するみくるのレスがつき、それに結城 ゆうきが反論。途中からウルトラマンやたまり醤油も参戦し、既に終了したスレッドを幾度も上げながらの醜戦を繰り広げた。 2009/10/22(Thu) 07 42 42 結城 ゆうき 小説を書いただけで有名人に告発されたら、むしろラッキーだと思いますよ。 GTAってゲームありますよね。青少年に悪影響を及ぼすってんで批判されました。 しかし逆に売り上げにつながったとか。 そうでなくともあからさまな罪を犯したのでもないのに、被告人を味わえるってラッキーですよ。創作者として。 うらやましい。がりがりさん、うらやましい。 2009/10/22(Thu) 17 57 44 みくる センスも無い笑えない冗談言うぐらいなら黙ってた方がいいですよ。 質問者は相談に来てるわけですから。 2009/10/22(Thu) 22 54 54 結城 ゆうき センスも無い笑えない冗談言うぐらいなら黙ってた方がいいですよ。 質問者は相談に来てるわけですから。 べつに茶化すつもりはありません。 そういう風に感じさせてしまったのなら、がりがり氏に対しては申し訳ないです。 みくるさんには残念かどうか知らんが、申し訳ないという気持ちは湧きません。 だって、ここはがりがり氏の立てたスレだもの。みくるさんは自分の意思で閲覧し、自分の意思で不快な気持を露わにしたんです。 私はカンペキとは程遠い人間なので、そんなのの責任まで負えません。 まあ私自身、自分がした発言の責任は、みくるさんから横槍を受けるということで負ってますけど。 そんなわけなので。 私のこうした発言もみくるさん自身が入れた横槍、その責任を負わされてるものだと受け止めてください。 そうすればヘンな悪循環を発生させることを防げるはずです。 で、茶化すつもりはないなら何? という感じなので。 がりがり氏は、いろいろと気になってしまうタチのよう。 そういう人に「気にするな」と言っても大した効果は望めません。だって気になるものは気になるし。 だったらポジティブな方向性で気にしてもらったらいいのではないかな、と思ったんですよ。 なのでああした言動を取りました。 2009/10/23(Fri) 00 50 02 ウルトラマン 日本語でおk 2009/10/23(Fri) 11 33 39 結城 ゆうき 日本語でおk シュワッチ! ウルトラマンさんに日本語を使うのは酷かと思ったので言わせてもらいました。 (みくるさんに述べたのとほぼ同じ、しかしながら訳せば日本語として十二分に通じる意味を込めております) デュワデュワ。 2009/10/23(Fri) 22 31 07 たまり醤油 アンタたいした事ないね。 もしこのレス見てさらにレス続いたらホントたいした事ない人間。 だからレスしないでね笑 2009/10/24(Sat) 20 39 04 結城 ゆうき ホントたいした事ない人間だからレスさせていただきます。 ただ、私がたいした事ない人間なら、あなたはどうしようもない人間ですよね。 突然、横から「アンタたいした事ないね」って。これあなた、あれですよ。 道端で初対面の人にものすごい勢いで怒鳴りつける人、えと知的障害者。みたいですよ。たまり醤油さん。 まああくまで"みたい"ですので。 あなたは知的障害者ではないし、知的障害者はどうしようもない人間じゃありません。 すでに解決されてるスレッドですし、これ以上はレスしないでくださいね笑 ホントたいした事ない人間の結城 ゆうきでした。 では。 これを見てわかるとおり、どちらに非があるというレベルにも届かない、言うなれば幼稚園児の口喧嘩に等しい行為である。 今後この四人とは関わり合いにならないように十分注意されたし。
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(※ これは鬱エンドのssです。人が死にます。ご注意ください) みくる「キョンくん、来てくれたのね」 キョン「どうしたんですか朝比奈さん。突然、校舎裏にきてくれなんて」 みくる「キョンくんに話があるの。聞いてくれる?」 キョン「話ですか。部室や電話じゃできない話なんですか?」 みくる「うん……。実はね。昨日、街へ買い物に行った時に私、すごい物を拾っちゃったんです」 キョン「すごい物?」 みくる「キョンくん、デスノートって知ってる? 名前を書かれた人が死んでしまう、ノートの話」 キョン「知ってますよ。有名な漫画だし、映画化もされてますから」 みくる「……あのね。驚かないで聞いてね。こんな現実離れした話をできるのは、キョンくんだけだから」 キョン「まさか、デスノートを拾った、なんて言うんじゃないでしょうね。そんな物が実在するわけないじゃないですか。あれはフィクション世界のアイテムなんですから」 みくる「デスノートじゃないんですけど………それに類するとしか思えない物を拾っちゃったんです。本当なの! 信じてください!」 キョン「そんな……。まさか、冗談ですよね?」 みくる「本当なんです。自分でも信じられないんですけど。……それが、これなの」 キョン「……バット、ですか?」 みくる「そう。でもね、これただのバットじゃないんです。これで人の頭を殴ると、殴られた人は死んでしまうんです」 キョン「そ、そんな馬鹿な」 みくる「本当なんです! 昨日、偶然会った古泉くんが 『ここで朝比奈さんと出会ったのも、運命かもしれませんね』 なんてキザなこと言うから、やだ~って言いながらジャレて肩を叩くノリで古泉くんの延髄を殴ったら……」 キョン「古泉が……死んだって言うんですか……?」 みくる「……はい。私、どうしたらいいか分からなくて……」 キョン「落ち着いてください、朝比奈さん。とりあえず、冷静に話しましょう」 みくる「私、こわいんです! こんな呪われたバットを拾ってしまって……私……どうしたらいいのか!」 キョン「古泉の死体は、どうしたんですか?」 みくる「周りに人がいなかったから、思わず逃げてきちゃったから。たぶん、誰かが見つけて警察に……」 キョン「そうですか。困ったことになりましたね。古泉の死は、仕方ないこととして済ますにしても、朝比奈さんが警察に逮捕されないようにしないと」 みくる「キョンくん、私をかばってくれるんですか?」 キョン「当然じゃないですか。俺たちは仲間ですよ。困った時には助け合わないと。それに、俺に助けてもらいたかったからここに呼んだんですよね」 みくる「キョンくん……。ありがとう!」 ~次の日~ 警察「すいません。あなたが、朝比奈みくるさん、ですか?」 みくる「はい? そうですが。どちらさまでしょう?」 警察「私、大石といいます。少しお話、よろしいでしょうか?」 みくる「あ、は、はい……(これ、警察手帳!?)」 警察「昨日、街でこの北高の男子生徒が殺されているのが発見されたんですよ。被害者は古泉一樹さんという方なのですが、ご存知ありませんか?」 みくる「古泉くんとは、同じ部活の、お友達です」 警察「お友達、ですか。じゃあ、昨日一緒に街へお買い物に行った、なんてことはないでしょうか?」 みくる「いえ。私は昨日、一人でいましたので。古泉くんとは会っていません」 警察「本当に? おかしいですねえ。昨日、あなたと古泉さんが仲よさげに話しているのを目撃している人がいるのですが」 みくる「……くっ!」 警察「あ、ちょっと! 待ちなさい!」 みくる「なんで警察が!? 私と古泉くんが一緒にいたところは、誰にも見られてないはずなのに!」 みくる「もしかして、キョンくん? キョンくんが警察に話したの!? そうに違いない。あのことを知っているのは、彼だけだもの」 みくる「そんな……。信じてたのに。彼なら私のこと、助けてくれるって信じてたのに!」 キョン「ま、待ってくれ朝比奈さん! 本当に俺は話してない! 信じてください」 みくる「信じてましたよ! でも、キョンくん以外に警察に通報できる人は他にいないんだもの!」 キョン「何かの間違いです! 本当に、俺は言ってない! だから……!!」 みくる「はあはあ……」 みくる「はあはあはあ………!」 みくる「……死んじゃった……。キョンくん……」 みくる「10回しか殴ってないのに……。やっぱり、これは呪われたバットなんだわ!」 みくる「ここまで来れば……。しばらくここに身を潜めて、ほとぼりが冷めるのを待とう」 みくる「………古泉くん。………キョンくん」 みくる「……ぅぅう……ひぐ………」 みくる「………誰か…。誰か」 みくる「……あれから、何時間たったかな。おなか、すいたな……」 ハルヒ「みくるちゃん? やっぱり。みくるちゃんだ」 みくる「!? 涼宮さん」 ハルヒ「どうしたのよ、みくるちゃん。そんなにボロボロになって。やだ、すごい顔。ちょっとこっち来なさいよ。拭いてあげるから」 みくる「……ううぅ……。涼宮さ~ん! ぅえぇぇん!」 ハルヒ「ちょっと、どうしたのよ!?」 みくる「だって、だって、だってぇ!」 ハルヒ「みくるちゃん……」 ハルヒ「なんでよ」 みくる「え?」 ハルヒ「なんで、古泉くんだけじゃなくて、キョンまで……」 みくる「!」 ハルヒ「ね。警察に、行こう? 一緒に行ってあげるから」 みくる「ま、まさか……涼宮さんが……警察に?」 ハルヒ「ちょっとムシャクシャしてたのよね? 受験勉強でイライラしてて、ついやっちゃっただけなのよね? ね? じゃないと、みくるちゃんがこんなこと、するはずないものね?」 みくる「うわあああああああああああああ!」 みくる「………」 みくる「……どうしよっかな」 みくる「私が、この時代にいる意味、なくなっちゃった」 みくる「今度は、どこに逃げようかな」 みくる「………つかれた……」 みくる「そうだ……逃げる前に、あそこへ行こう……」 ピンポーン 藤原「はーい」 ガチャ ゴスッ みくる「ああ、すっきりした」 みくる「さて。逃げよう」 橘「やだぁ、佐々木さんったら。もう~」 佐々木「ふふ」 みくる「こんにちは」 佐々木「こんにちは。えと、確かキミは、キョンのお知り合いの朝比奈さん、だったよね?」 みくる「覚えててくれたんですね」 佐々木「記憶力には、けっこう自信があるんでね。キョンは元気にやっているかい?」 みくる「ええ。キョンくんも古泉くんも元気ですよ」 橘「古泉さんは余計ですよ~」 みくる「そんなことないですよぉ」 佐々木「しばらく彼にも会っていないな。今度、会いに行こうかな」 みくる「すぐにあわせてあげましょうか?」 佐々木「うん? 彼は、近くにいるのかい?」 みくる「ええ。とっても近くにいますよ」 佐々木「へえ。じゃあ、ちょっと挨拶程度に会っておこうかな」 みくる「じゃあ、今。あわせてあげますよ。うふふふふ」 みくる「すごいな、このバット。ちょっと叩いただけで人が死んじゃうなんて」 みくる「すごいなぁ」 みくる「あ、いけない。こんなことしてる場合じゃないや。早く逃げないと」 警察「本当に、こちらに朝比奈みくるさんは来ていないんですね?」 長門「………本当。彼女とは、2日前から会っていない」 警察「そうですかぁ。それじゃ、もし彼女をみかけたらこちらまで、ご連絡ください」 長門「………わかった」 バタン みくる「よかったんですか? 私を隠したりして」 長門「………かまわない。あなたは、同じSOS団の仲間」 みくる「でも……知ってるんでしょ? 長門さんは。私が、なにをしたか」 長門「………私が、仲間だと思っている人間は。もうあなたしか残っていないから」 みくる「……うらまないんですか?」 長門「………あなたにまで、いなくなってもらいたくないから」 みくる「……信じても、いいんですか?」 長門「………それは、あなたの勝手」 みくる「………」 みくる「じゃあ、信じさせてください。長門さんのこと。お願いだから」 みくる「長門さん、お茶がはいりましたよ」 長門「………」 みくる「また本読んでるんですか? 今日は土曜日なんだし、たまにはお買い物とか散歩とかどうです?」 長門「………私がいないと、あなたはひとりになってしまう」 みくる「長門さん……」 長門「………心配しないで。私はずっとあなたを、守ってあげる」 みくる「……ありがとう……。ありがとうございます、長門さん、ありがとう……うわああぁぁぁん」 長門「………泣かないで」 みくる「私がここに来て、何日たったんだろう」 長門「………今日で、10日経つ」 みくる「なんだか、こうして長門さんと一緒にいると、分かったような気がする」 長門「………なにが?」 みくる「生きてるっていうことが」 長門「………そう」 長門「………あのバットは?」 みくる「うん。隣の部屋においてある。もう、使うつもりはないよ。一生」 長門「………そう」 みくる「あれ?」 みくる「あれれ?」 みくる「長門さん? どこに行ったんですか? 長門さん~?」 みくる「買い物かな」 みくる「せっかくご馳走つくったのに」 喜緑「こんにちは、未来人さん」 みくる「あなたは、長門さんと同じTEFIの喜緑さん?」 喜緑「今日は、あなたに伝えることがあってきました」 みくる「なんでしょう?」 喜緑「長門有希は、情報統合思念体によって消去されました」 みくる「………え?」 喜緑「長門有希は、涼宮ハルヒの観測を行うために作られたTFEI。涼宮ハルヒがいなくなった以上、その存在に意味はなくなりました。だから、破棄されました」 みくる「ちょ、ちょっと待ってください! それじゃ、長門さんは……」 喜緑「ですから、破棄されました」 みくる「ああ……あああ………ああああああああああ!!!」 喜緑「や めて くださ …………」 みくる「消えて、消えて、消えて! 私の前から消えて!!」 ガッ みくる「長門さん………またやっちゃった。私、どこに行けばいいのかな……」 みくる「あはははは、すごいなあ。廊下が真っ赤だ」 みくる「すごーい。みんな真っ赤になっちゃった。なんかきれい~」 みくる「あれ。鶴屋さん、いたんだ。全然気づかなかったよ」 みくる「まあ、居ても居なくても同じだけどね」 みくる「みんな真っ赤なんだし。鶴屋さんだってきれいになっちゃったもんね。よかったね」 みくる「ああ、おかしい」 岡部「もうやめろ、朝比奈!」 みくる「あれぇ、キョンくんたちの担任の先生だ」 岡部「学校の周りは警察に包囲されている。もう逃げ場はないんだ。これ以上罪を重ねるな」 みくる「罪じゃないですよ~。これは、このバットが呪われているだけなんです。ただ、それだけのことなんです」 岡部「そのバットを置いて、こっちへこい。な?」 みくる「………先生も、同じですよ」 岡部「え?」 みくる「このバットはですねえ。すごいんですよ。魔法のバットなのです」 岡部「ぐわっ! くぅ……、よせ、朝比奈!」 みくる「あれぇ? あれれぇ? なんで?」 岡部「そのバットをよこすんだ!」 みくる「なんで? なんでですかぁ? なんで先生は殴っても死なないんですかあ!?」 岡部「くそ、血で滑って……! 観念しろ、朝比奈!」 みくる「ずるい、ずるい! インチキです! 先生はインチキしてるんです! ずるいことしちゃいけませんよ! 死んでくださいよぉ!」 みくる「それがルールなんですよぉ!」 みくる「はあはあ!」 みくる「はあはあはあ!」 岡部「待て、朝比奈!」 みくる「嫌です。インチキしてる先生の言うことなんて聞けません!」 岡部「なんのことを言ってるんだ、そこから先は屋上だぞ」 みくる「はあはあはあはあ!」 みくる「あ~、今日は満月だ」 みくる「………きれい」 岡部「朝比奈!」 みくる「きもちいいなぁ」 岡部「何してる、朝比奈! 下がれ、落ちるぞ!?」 みくる「あれ? 学校のまわりにパトカーがいっぱい。なにかあったのかな?」 みくる「ランプがきれい。真っ赤に光ってる。おもしろいなあ。長門さんにも見せてあげたいな」 みくる「岡部先生、カメラもってませんか? 写真とって長門さんに見せてあげるんです」 岡部「朝比奈……」 みくる「あれ? 先生もってないんですか? じゃあ、キョンくん、持ってないですか? あれ? キョンくんいない」 みくる「涼宮さんは持ってませんか? あれ? 涼宮さんもいない。またパソコンでも調達にいってるのかなあ」 みくる「古泉くんは持ってますよね? 古泉くん? あれあれ? どこにいるの?」 みくる「どうしてみんな、いないんですか? こんなに大騒ぎなのに。こういう時に活動するのがSOS団じゃないですかぁ」 みくる「まったく。どうしてみんないないんですかぁ。長門さんはカメラ持ってないですかぁ?」 みくる「長門さん?」 みくる「ながとさぁん?」 みくる「あ。そうだ。長門さん、いないんだ」 みくる「ああ、涼宮さんもキョンくんも古泉くんもいないんだった」 みくる「………」 岡部「朝比奈、よせ! あぶない!」 みくる「みんな~。私もそっちにいきますよ~」 みくる「うけとめてくださいねぇ」 ~おしまい~
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(※ これは鬱エンドのssです。人が死にます。ご注意ください) みくる「キョンくん、来てくれたのね」 キョン「どうしたんですか朝比奈さん。突然、校舎裏にきてくれなんて」 みくる「キョンくんに話があるの。聞いてくれる?」 キョン「話ですか。部室や電話じゃできない話なんですか?」 みくる「うん……。実はね。昨日、街へ買い物に行った時に私、すごい物を拾っちゃったんです」 キョン「すごい物?」 みくる「キョンくん、デスノートって知ってる? 名前を書かれた人が死んでしまう、ノートの話」 キョン「知ってますよ。有名な漫画だし、映画化もされてますから」 みくる「……あのね。驚かないで聞いてね。こんな現実離れした話をできるのは、キョンくんだけだから」 キョン「まさか、デスノートを拾った、なんて言うんじゃないでしょうね。そんな物が実在するわけないじゃないですか。あれはフィクション世界のアイテムなんですから」 みくる「デスノートじゃないんですけど………それに類するとしか思えない物を拾っちゃったんです。本当なの! 信じてください!」 キョン「そんな……。まさか、冗談ですよね?」 みくる「本当なんです。自分でも信じられないんですけど。……それが、これなの」 キョン「……バット、ですか?」 みくる「そう。でもね、これただのバットじゃないんです。これで人の頭を殴ると、殴られた人は死んでしまうんです」 キョン「そ、そんな馬鹿な」 みくる「本当なんです! 昨日、偶然会った古泉くんが 『ここで朝比奈さんと出会ったのも、運命かもしれませんね』 なんてキザなこと言うから、やだ~って言いながらジャレて肩を叩くノリで古泉くんの延髄を殴ったら……」 キョン「古泉が……死んだって言うんですか……?」 みくる「……はい。私、どうしたらいいか分からなくて……」 キョン「落ち着いてください、朝比奈さん。とりあえず、冷静に話しましょう」 みくる「私、こわいんです! こんな呪われたバットを拾ってしまって……私……どうしたらいいのか!」 キョン「古泉の死体は、どうしたんですか?」 みくる「周りに人がいなかったから、思わず逃げてきちゃったから。たぶん、誰かが見つけて警察に……」 キョン「そうですか。困ったことになりましたね。古泉の死は、仕方ないこととして済ますにしても、朝比奈さんが警察に逮捕されないようにしないと」 みくる「キョンくん、私をかばってくれるんですか?」 キョン「当然じゃないですか。俺たちは仲間ですよ。困った時には助け合わないと。それに、俺に助けてもらいたかったからここに呼んだんですよね」 みくる「キョンくん……。ありがとう!」 ~次の日~ 警察「すいません。あなたが、朝比奈みくるさん、ですか?」 みくる「はい? そうですが。どちらさまでしょう?」 警察「私、大石といいます。少しお話、よろしいでしょうか?」 みくる「あ、は、はい……(これ、警察手帳!?)」 警察「昨日、街でこの北高の男子生徒が殺されているのが発見されたんですよ。被害者は古泉一樹さんという方なのですが、ご存知ありませんか?」 みくる「古泉くんとは、同じ部活の、お友達です」 警察「お友達、ですか。じゃあ、昨日一緒に街へお買い物に行った、なんてことはないでしょうか?」 みくる「いえ。私は昨日、一人でいましたので。古泉くんとは会っていません」 警察「本当に? おかしいですねえ。昨日、あなたと古泉さんが仲よさげに話しているのを目撃している人がいるのですが」 みくる「……くっ!」 警察「あ、ちょっと! 待ちなさい!」 みくる「なんで警察が!? 私と古泉くんが一緒にいたところは、誰にも見られてないはずなのに!」 みくる「もしかして、キョンくん? キョンくんが警察に話したの!? そうに違いない。あのことを知っているのは、彼だけだもの」 みくる「そんな……。信じてたのに。彼なら私のこと、助けてくれるって信じてたのに!」 キョン「ま、待ってくれ朝比奈さん! 本当に俺は話してない! 信じてください」 みくる「信じてましたよ! でも、キョンくん以外に警察に通報できる人は他にいないんだもの!」 キョン「何かの間違いです! 本当に、俺は言ってない! だから……!!」 みくる「はあはあ……」 みくる「はあはあはあ………!」 みくる「……死んじゃった……。キョンくん……」 みくる「10回しか殴ってないのに……。やっぱり、これは呪われたバットなんだわ!」 みくる「ここまで来れば……。しばらくここに身を潜めて、ほとぼりが冷めるのを待とう」 みくる「………古泉くん。………キョンくん」 みくる「……ぅぅう……ひぐ………」 みくる「………誰か…。誰か」 みくる「……あれから、何時間たったかな。おなか、すいたな……」 ハルヒ「みくるちゃん? やっぱり。みくるちゃんだ」 みくる「!? 涼宮さん」 ハルヒ「どうしたのよ、みくるちゃん。そんなにボロボロになって。やだ、すごい顔。ちょっとこっち来なさいよ。拭いてあげるから」 みくる「……ううぅ……。涼宮さ~ん! ぅえぇぇん!」 ハルヒ「ちょっと、どうしたのよ!?」 みくる「だって、だって、だってぇ!」 ハルヒ「みくるちゃん……」 ハルヒ「なんでよ」 みくる「え?」 ハルヒ「なんで、古泉くんだけじゃなくて、キョンまで……」 みくる「!」 ハルヒ「ね。警察に、行こう? 一緒に行ってあげるから」 みくる「ま、まさか……涼宮さんが……警察に?」 ハルヒ「ちょっとムシャクシャしてたのよね? 受験勉強でイライラしてて、ついやっちゃっただけなのよね? ね? じゃないと、みくるちゃんがこんなこと、するはずないものね?」 みくる「うわあああああああああああああ!」 みくる「………」 みくる「……どうしよっかな」 みくる「私が、この時代にいる意味、なくなっちゃった」 みくる「今度は、どこに逃げようかな」 みくる「………つかれた……」 みくる「そうだ……逃げる前に、あそこへ行こう……」 ピンポーン 藤原「はーい」 ガチャ ゴスッ みくる「ああ、すっきりした」 みくる「さて。逃げよう」 橘「やだぁ、佐々木さんったら。もう~」 佐々木「ふふ」 みくる「こんにちは」 佐々木「こんにちは。えと、確かキミは、キョンのお知り合いの朝比奈さん、だったよね?」 みくる「覚えててくれたんですね」 佐々木「記憶力には、けっこう自信があるんでね。キョンは元気にやっているかい?」 みくる「ええ。キョンくんも古泉くんも元気ですよ」 橘「古泉さんは余計ですよ~」 みくる「そんなことないですよぉ」 佐々木「しばらく彼にも会っていないな。今度、会いに行こうかな」 みくる「すぐにあわせてあげましょうか?」 佐々木「うん? 彼は、近くにいるのかい?」 みくる「ええ。とっても近くにいますよ」 佐々木「へえ。じゃあ、ちょっと挨拶程度に会っておこうかな」 みくる「じゃあ、今。あわせてあげますよ。うふふふふ」 みくる「すごいな、このバット。ちょっと叩いただけで人が死んじゃうなんて」 みくる「すごいなぁ」 みくる「あ、いけない。こんなことしてる場合じゃないや。早く逃げないと」 警察「本当に、こちらに朝比奈みくるさんは来ていないんですね?」 長門「………本当。彼女とは、2日前から会っていない」 警察「そうですかぁ。それじゃ、もし彼女をみかけたらこちらまで、ご連絡ください」 長門「………わかった」 バタン みくる「よかったんですか? 私を隠したりして」 長門「………かまわない。あなたは、同じSOS団の仲間」 みくる「でも……知ってるんでしょ? 長門さんは。私が、なにをしたか」 長門「………私が、仲間だと思っている人間は。もうあなたしか残っていないから」 みくる「……うらまないんですか?」 長門「………あなたにまで、いなくなってもらいたくないから」 みくる「……信じても、いいんですか?」 長門「………それは、あなたの勝手」 みくる「………」 みくる「じゃあ、信じさせてください。長門さんのこと。お願いだから」 みくる「長門さん、お茶がはいりましたよ」 長門「………」 みくる「また本読んでるんですか? 今日は土曜日なんだし、たまにはお買い物とか散歩とかどうです?」 長門「………私がいないと、あなたはひとりになってしまう」 みくる「長門さん……」 長門「………心配しないで。私はずっとあなたを、守ってあげる」 みくる「……ありがとう……。ありがとうございます、長門さん、ありがとう……うわああぁぁぁん」 長門「………泣かないで」 みくる「私がここに来て、何日たったんだろう」 長門「………今日で、10日経つ」 みくる「なんだか、こうして長門さんと一緒にいると、分かったような気がする」 長門「………なにが?」 みくる「生きてるっていうことが」 長門「………そう」 長門「………あのバットは?」 みくる「うん。隣の部屋においてある。もう、使うつもりはないよ。一生」 長門「………そう」 みくる「あれ?」 みくる「あれれ?」 みくる「長門さん? どこに行ったんですか? 長門さん~?」 みくる「買い物かな」 みくる「せっかくご馳走つくったのに」 喜緑「こんにちは、未来人さん」 みくる「あなたは、長門さんと同じTEFIの喜緑さん?」 喜緑「今日は、あなたに伝えることがあってきました」 みくる「なんでしょう?」 喜緑「長門有希は、情報統合思念体によって消去されました」 みくる「………え?」 喜緑「長門有希は、涼宮ハルヒの観測を行うために作られたTFEI。涼宮ハルヒがいなくなった以上、その存在に意味はなくなりました。だから、破棄されました」 みくる「ちょ、ちょっと待ってください! それじゃ、長門さんは……」 喜緑「ですから、破棄されました」 みくる「ああ……あああ………ああああああああああ!!!」 喜緑「や めて くださ …………」 みくる「消えて、消えて、消えて! 私の前から消えて!!」 ガッ みくる「長門さん………またやっちゃった。私、どこに行けばいいのかな……」 みくる「あはははは、すごいなあ。廊下が真っ赤だ」 みくる「すごーい。みんな真っ赤になっちゃった。なんかきれい~」 みくる「あれ。鶴屋さん、いたんだ。全然気づかなかったよ」 みくる「まあ、居ても居なくても同じだけどね」 みくる「みんな真っ赤なんだし。鶴屋さんだってきれいになっちゃったもんね。よかったね」 みくる「ああ、おかしい」 岡部「もうやめろ、朝比奈!」 みくる「あれぇ、キョンくんたちの担任の先生だ」 岡部「学校の周りは警察に包囲されている。もう逃げ場はないんだ。これ以上罪を重ねるな」 みくる「罪じゃないですよ~。これは、このバットが呪われているだけなんです。ただ、それだけのことなんです」 岡部「そのバットを置いて、こっちへこい。な?」 みくる「………先生も、同じですよ」 岡部「え?」 みくる「このバットはですねえ。すごいんですよ。魔法のバットなのです」 岡部「ぐわっ! くぅ……、よせ、朝比奈!」 みくる「あれぇ? あれれぇ? なんで?」 岡部「そのバットをよこすんだ!」 みくる「なんで? なんでですかぁ? なんで先生は殴っても死なないんですかあ!?」 岡部「くそ、血で滑って……! 観念しろ、朝比奈!」 みくる「ずるい、ずるい! インチキです! 先生はインチキしてるんです! ずるいことしちゃいけませんよ! 死んでくださいよぉ!」 みくる「それがルールなんですよぉ!」 みくる「はあはあ!」 みくる「はあはあはあ!」 岡部「待て、朝比奈!」 みくる「嫌です。インチキしてる先生の言うことなんて聞けません!」 岡部「なんのことを言ってるんだ、そこから先は屋上だぞ」 みくる「はあはあはあはあ!」 みくる「あ~、今日は満月だ」 みくる「………きれい」 岡部「朝比奈!」 みくる「きもちいいなぁ」 岡部「何してる、朝比奈! 下がれ、落ちるぞ!?」 みくる「あれ? 学校のまわりにパトカーがいっぱい。なにかあったのかな?」 みくる「ランプがきれい。真っ赤に光ってる。おもしろいなあ。長門さんにも見せてあげたいな」 みくる「岡部先生、カメラもってませんか? 写真とって長門さんに見せてあげるんです」 岡部「朝比奈……」 みくる「あれ? 先生もってないんですか? じゃあ、キョンくん、持ってないですか? あれ? キョンくんいない」 みくる「涼宮さんは持ってませんか? あれ? 涼宮さんもいない。またパソコンでも調達にいってるのかなあ」 みくる「古泉くんは持ってますよね? 古泉くん? あれあれ? どこにいるの?」 みくる「どうしてみんな、いないんですか? こんなに大騒ぎなのに。こういう時に活動するのがSOS団じゃないですかぁ」 みくる「まったく。どうしてみんないないんですかぁ。長門さんはカメラ持ってないですかぁ?」 みくる「長門さん?」 みくる「ながとさぁん?」 みくる「あ。そうだ。長門さん、いないんだ」 みくる「ああ、涼宮さんもキョンくんも古泉くんもいないんだった」 みくる「………」 岡部「朝比奈、よせ! あぶない!」 みくる「みんな~。私もそっちにいきますよ~」 みくる「うけとめてくださいねぇ」 ~おしまい~
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姉妹編『長門の湯』『鶴屋の湯』『一樹の湯』もあります。 ====== 『みくるの湯』 台風の季節が過ぎ、本格的な秋を迎えると、さすがに朝夕の寒さが身にしみるようになってきた。怒涛の文化祭やらコンピ研とのインチキ宇宙艦隊対戦でドタバタした去年に比べて、今年の秋は至って平和だ。 放課後の部室も、すっかりやわらかくなった秋の日差しが差し込んでいるが、あと一ヶ月もすると、ハルヒが大森電器店からせしめてきたストーブが活躍することになるだろう。 そんな部室にいるのは、朝比奈さんと長門、そして俺の三人、ハルヒは掃除当番であり、古泉はホームルームでも長引いているのかも知れない。また今日もまったりとした午後のひと時の始まりである。 「お茶です、どうぞ」 「ありがとうございます」 熱いお茶が美味しい季節を迎えたわけだが、朝比奈さんのお茶は季節に関わらず美味しいわけで、俺は、そんな至福の時を堪能することができる幸せをしみじみと感じている。 「すっかり秋になりましたね」 読書中の長門の前にも湯飲みを置いた後、俺の隣の席に腰を下ろした小柄なメイドさんは、俺の目を覗き込むように話しかけてくれる。いやぁ、いつも見ても愛らしい上級生です。 「ええ、今日のように昼間は暖かい日でも、夜は結構寒くなってきましたから」 両手で包み込んでいる湯のみの暖かさが手のひらいっぱいに感じられる。 「朝比奈さん、一人暮らしですよね。風邪とか、大丈夫ですか」 「ええ、大丈夫です。ありがとう、キョンくん」 にっこり笑って、小さく肯いてくれる朝比奈さん。やっぱりかわいい! もし本当に風邪でもお召しになったら、看病に馳せ参じますよ。 「そろそろ温泉とか恋しい季節ですよねー」 「朝比奈さん、温泉好きなんですか?」 「えぇ、あんまり行く機会はないのですけど。テレビとかで見ていると、すっごく気持ちよさそうなので、また一度、ゆっくりと行ってみたいなって」 「温泉ですか、いいですね」 朝比奈さんと一緒に湯船に入ることができたらどれほどいいだろうか。せめて足湯だけでも……。そうか、うん、そうだな……。 「行きましょうか、どこかの温泉……」 「えっ?」 「一緒に……」 足湯でも、と言おうとすると、朝比奈さんは急に真っ赤になって、 「い、いっしょはダメです、そ、そんな、男の人と一緒に温泉に入るなんて……」 「は?」 えっと、俺は別に、そんなつもりは……、確かに少しはありますが……。 朝比奈さん、そんなに真っ赤になって俯かれると、俺、なんかとてつもなく悪いことをしたみたいで……。 「別に混浴でなくていいですよ、朝比奈さん」 朝比奈さんは少し顔を上げた。 「普通に温泉へ、SOS団のみんなでね、行こうかって。で、足湯ぐらいなら一緒に入れますけど」 「あ、あたし……」 結局、早とちりに気づいた朝比奈さんは、また赤くなって俯いてしまった。 うーん、どんな表情でも絵になる人だ。 「ハルヒが来たら、話してみましょうか、今度、温泉イベントでもやろうぜ、って」 「はい」 「長門も行くか? 温泉」 窓辺の寡黙なアンドロイドは、いつものように小さくうなずいた。 「へぇー、温泉ね、いいんじゃない? キョン、あんたもたまにはいい提案するのね」 「いや、俺じゃない。朝比奈さんが行ってみたいそうだ」 「みくるちゃん? そうなの?」 団長席のハルヒが、急須のお茶っぱを入れ替えている朝比奈さんの後姿に話しかけると、 「はい、そうなんです。テレビで見て行ってみたいなぁって。足湯だけでもいいですし」 振り返った朝比奈さんは、俺のほうをチラッと見てから答えた。 「うん、面白そうね。じゃあ早速、今度の土曜日にでも行こうか。いいわね、キョン」 「ん、俺は別に構わないぜ」 俺と朝比奈さんはもちろんOKだし、長門と古泉が拒否するはずもない。 「ホントは一泊ぐらいしたいところだけど、足湯程度なら日帰りでも行けるしね」 カチューシャを揺らしたハルヒは、満足げにうなずいている。 「適当なところを探しておきましょうか?」 「そうね、古泉くん、お願いね」 そして週末になった。俺たちは電車を乗り継いで山の向こう側にある温泉街にやって来た。ここは大きな旅館やホテルなどが立ち並ぶ有名な温泉地だが、古泉のリサーチによると、最近の流行として足湯場なども整備されているらしい。 ありもしない不思議を求めて街中を彷徨っているより、目的を持ってこうしてお出かけするほうが何倍もマシだ。また今度も何かお出かけネタを用意しておくとするか。 「じゃ、入るわよー」 ハルヒの号令のもと、俺たちSOS団ご一行は足湯場に近づいていった。 温泉街の真ん中辺り、四本柱に支えられたちょっと古風な瓦屋根の下、十人ぐらいが腰をおろせそうな場所に、先客のおばちゃん達が三人ほど足を暖めていた。ヒノキで作られた足湯用の湯船からは湯気がふんわりと漂っている。 そのおばちゃん達の反対側には誰もいなかったので、俺たちが入るスペースは十分にあった。混んでなくてよかった。 早速、ショートブーツとニーハイソックスを脱ぎかけているハルヒは、朝比奈さんに向かって、 「みくるちゃん、あんたその格好でどうするつもりなの?」 「え、あ、あっ?」 あらためて朝比奈さんの姿を見てみると、暖かそうなニットのワンピに、これまた暖かそうな黒いタイツをはいている。どう見ても足湯に適した格好とは言え ない。ついでに言うと、長門はいつもの制服に紺のソックス姿なので、すでに素足になって足湯に入ろうとしているところだった。 「あたし、明日は足湯に行くからね、って言っといたわよね、みくるちゃん」 「は、はい。涼宮さん」 朝比奈さんは、胸の前に両手を合わせて、ハルヒの次の言葉を待っている。 「そもそも、みくるちゃんが行きたいって言ってたから来たのに、もう、仕方ないわねー」 そこでニヤッと笑みを浮かべたハルヒは、 「ほら脱がしてあげるから、こっち来なさい」 と、言うや否や朝比奈さんの膝元にまきつくと、スカートの中に手を突っ込み、タイツを脱がそうとしはじめた。 「い、いや、涼宮さん、ちょ、ちょっとここでは、やめてくださぁぃ」 「何いってんの、あたしが手伝ってあげるから、ほら、ほら、ほら!」 小悪魔ハルヒに取り付かれた朝比奈さんは必死でスカートのすそを押さえている。それでも黒いタイツの上のほうまでチラチラ見えてしまうのをついつい注視していたが、やっと我に返って、俺はハルヒと朝比奈さんの間に割り込んだ。 「こら、ハルヒ、もうやめとけって」 「なによ、キョン、足湯を楽しむならタイツ脱がないと……」 「ここで脱がなくても、ほら、あっちに脱衣場みたいなのがあるから、そこに行けばいいだろ」 やっとのことでハルヒを引き剥がした俺は、朝比奈さんに振り返って、 「朝比奈さん、ほら、今のうちにあっちへ行ってください」 「す、すみません、キョンくん、涼宮さん」 そう言って駆け出した朝比奈さんは、途中で一回振り返ると、小さくペコリとお辞儀をして脱衣所らしき建物に消えていった。 「ほんと、みくるちゃん、ドジっ娘なんだから」 俺と並んで朝比奈さんを見送ったハルヒは、そう言いながら、すでに足湯を堪能しながら文庫本を読んでいる長門の隣に座って、とぽんと両足をお湯につけた。 「うーん、気持ちいいわねー。あったまるわぁ」 やれやれ、と一つ溜息をついて、俺も靴と靴下を脱ぎ、ズボンをひざの上までたくし上げた。何かをする前には必ずひと騒動起こさないと気がすまないらしい、あの爆弾女は……。 「涼宮さんにとっては、朝比奈さんはまさに理想のドジっ娘さんなんですね」 同じように足湯準備を整えた古泉の言葉を聴きながら、俺はハルヒや長門と少し離れた場所に古泉と並んで腰を下ろした。朝比奈さんの持つさまざまな属性の ひとつに、ドジっ娘があることは、俺も認めざるを得ない。それは、ハルヒが望んだものであることも、おそらくは確かなんだろう。 「それはそうかも知れないが、さっきのはやりすぎだぜ」 「ええ、そうですね。でも、それも涼宮さんらしいじゃないですか」 「なんでもかんでも、『涼宮さんらしい』で片付けるんじゃない」 「あははは、すみません」 そうこうしているうちに素足になった朝比奈さんが脱衣所から戻って来た。さっきのタイツ姿と比べると白い生足が寒そうに見える。 「ほらほら、みくるちゃん、こっちこっち、早く来て温まりなさい。見ているだけで寒そうだわ、その足」 ハルヒも俺と同じ感想を持ったらしく、手招きして朝比奈さんを迎え入れた。 朝比奈さんは、「すみません」とひとこと言うと、ハルヒの隣にゆっくりを腰を下ろし、 「ふわぁー、やっぱり気持ちいいですぅ」 そろえた膝の上に両手を乗せて、少し遠くの空を見上げながら、朝比奈さんは、ふぅーっと大きく息を吐いた。 「でしょ? 足湯はね、冷え性にもいいのよ。みくるちゃんはどう?」 「えっ、ひえしょう!? 何ですかそれ?」 「ん?」 パタパタさせていた足をふと止めるハルヒ。 「冷え性。冷えやすい体質。血液の循環のよくない身体。特に足・腰などの冷える女性の体質」 突然長門の声が聞こえてきた。こいつは電子辞書か? いや、まぁ、確かにそうかもしれないが。 再び読書に戻った有機アンドロイドによる定義を聞いた朝比奈さんは少し慌てた様に二・三回うなずいて、 「あ、その冷え性ですか、そうですね、たぶんそうです」 「じゃあ、ゆっくりと温まりましょ」 「はい」 朝比奈さん、そんなに冷え性でお困りなら俺が温めてあげますよ。いや、それより、未来には冷え性って言葉はないんでしょうか、 なんてことを思い浮かべながら朝比奈さんたちの会話を聞いていたが、すぐにハルヒに突っ込まれてしまった。 「ちょっとキョン、また顔がエロくなってるわよ」 「くっ、ほっとけ」 しばらくの間足湯を堪能させてもらったが、ハルヒは、 「うーん、やっぱりここまできたら露天風呂にも入りたいわね」 といって、古泉を連れてロケハンに行ってしまった。 このロケハン、最初は俺が指名されたのだが、俺がごねていると古泉が、 「僕の知り合いが経営している旅館が少し向こうにありますので、そこをあたってみましょうか」 と申し出てくれたので、俺はハルヒのお供を免除された。それにしても、どこへ行っても機関の関係する施設があるんだな。おかげで俺は、朝比奈さんと長門とともに、今しばらくの間、足湯でほっこりさせてもらうことができたわけだ。ありがとう、機関よ。 「足だけなんですけど、全身がぽかぽかする感じがしますね」 ハルヒの抜けたあとに席を移して、俺は隣に座っている素足のマイエンジェルに話しかけた。 「え、ええ、そうですね」 にっこり微笑む朝比奈さんは相変わらず天使そのものだ。だが、その笑みに中にほんの少しの曇りがあるのがわかった。おや、どうしたのだろう。 ふぅ、と肩で大きく息をした朝比奈さんは、お湯の中の足先を見つめるようにゆっくりと話し出した。 「今日は、ちょっと息抜きができてよかったんですけど、明日からまた受験勉強を……」 そうだ、そうなんだ、朝比奈さんは三年生、受験生だったんだ。すっかり忘れていた、というか、毎日のように放課後の部室でメイド姿でいらっしゃるものだから、俺は朝比奈さんが受験生であることをまったく意識することもなかった。 「だ、大丈夫なんですか、あ、いや、すみません」 何か、少し失礼なことを言ってしまったような気がして、俺はすぐに取りつくろうとした。 「いいんです、本当にあんまり大丈夫じゃないから……」 ますます力なく微笑む朝比奈さん。 「上のほうからの指令で、受験する大学を二つ三つほど指定されているんですけど、どこも、あの、ちょっとレベルが、少し足りないようで……もっと勉強しないといけないんですけど」 「は、はぁ」 そんなことまで指定されているのか。朝比奈さんも大変だ。 たぶん、上のほう、というのは朝比奈さん(大)のことだろう。朝比奈さん(大)も自分自身のことなんだから、この先どうなるかはわかっているはず……、いや、ということは、指定された受験校のどこかに滑り込むことは既定事項なのかもしれない。 「でも、朝比奈さん、その指令に従うと、指定された大学に合格するってことではないんですか。大学合格は既定事項とか」 「それが、一概には言えないそうなんです。わたしの出来次第で合否はどうにでも変化するそうです。だから、未来の流れを守るためには、とにかく努力して合格しないといけないのです」 「そ、そんな……」 「時間の流れはさまざまな要素が絡み合って、決して一本道ではないんです。だからこそ、わたしがこの時間に派遣されているわけで……」 「そうなのか、長門?」 俺は不安で一杯の未来人さん越しに、万能宇宙人に尋ねてみた。 文庫本から顔を上げた長門は、背筋をピシッと延ばしまっすぐ前を見つめたまま、淡々と答えた。 「時間流の制御は非常に難しいもの。ある一時点でのわずかな揺らぎが後に大きな影響の遠因となることも考えられる」 バタフライ効果か。 確かにどこか地の果ての蝶の羽ばたきひとつと比べると、朝比奈さんの受験結果がハルヒを含む時間の流れに対して与える影響は大きくなりそうだ。そのためには、こんなところでぬくぬくしている暇はないのかも知れない。 それにしても未来人組織も酷な事をする。 その気になれば、問題と解答が印刷された冊子を、未来の朝比奈さん(大)が届けてくれることも可能だろうに、あえて試練を目の前にいるいたいけな一連絡員に与えるとは。 「でも、わたしがんばります。だからきっと、どこか合格できますよね」 「朝比奈さんなら大丈夫ですよ」 「ありがとう、キョンくん」 けなげに微笑む朝比奈さんに俺はそう言って励ますしかなかった。 「今日はこうやってリフレッシュもできましたから……」 朝比奈さんは少し後ろに手をついて体をそらすと、目を細めて遠くの空を見上げた。 そうですよ、努力家の朝比奈さんならきっと合格できます。ハルヒや俺達の未来を間違いのないように導いてくれるはずです。 「ちょっと、何をいつまでまったりしてるのよ、露天風呂、行くわよー」 その時、遠くからハルヒの声が響いてきた。どうやら機関直営高級旅館の露天風呂に案内してもらえることを確約してきたらしい。 ということで、朝比奈さんの息抜きは、少なくとも今日一日は続くことが確定した。 とにかくがんばってください、朝比奈さん。 Fin.
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姉妹編『長門の湯』『鶴屋の湯』『一樹の湯』もあります。 ====== 『みくるの湯』 台風の季節が過ぎ、本格的な秋を迎えると、さすがに朝夕の寒さが身にしみるようになってきた。怒涛の文化祭やらコンピ研とのインチキ宇宙艦隊対戦でドタバタした去年に比べて、今年の秋は至って平和だ。 放課後の部室も、すっかりやわらかくなった秋の日差しが差し込んでいるが、あと一ヶ月もすると、ハルヒが大森電器店からせしめてきたストーブが活躍することになるだろう。 そんな部室にいるのは、朝比奈さんと長門、そして俺の三人、ハルヒは掃除当番であり、古泉はホームルームでも長引いているのかも知れない。また今日もまったりとした午後のひと時の始まりである。 「お茶です、どうぞ」 「ありがとうございます」 熱いお茶が美味しい季節を迎えたわけだが、朝比奈さんのお茶は季節に関わらず美味しいわけで、俺は、そんな至福の時を堪能することができる幸せをしみじみと感じている。 「すっかり秋になりましたね」 読書中の長門の前にも湯飲みを置いた後、俺の隣の席に腰を下ろした小柄なメイドさんは、俺の目を覗き込むように話しかけてくれる。いやぁ、いつも見ても愛らしい上級生です。 「ええ、今日のように昼間は暖かい日でも、夜は結構寒くなってきましたから」 両手で包み込んでいる湯のみの暖かさが手のひらいっぱいに感じられる。 「朝比奈さん、一人暮らしですよね。風邪とか、大丈夫ですか」 「ええ、大丈夫です。ありがとう、キョンくん」 にっこり笑って、小さく肯いてくれる朝比奈さん。やっぱりかわいい! もし本当に風邪でもお召しになったら、看病に馳せ参じますよ。 「そろそろ温泉とか恋しい季節ですよねー」 「朝比奈さん、温泉好きなんですか?」 「えぇ、あんまり行く機会はないのですけど。テレビとかで見ていると、すっごく気持ちよさそうなので、また一度、ゆっくりと行ってみたいなって」 「温泉ですか、いいですね」 朝比奈さんと一緒に湯船に入ることができたらどれほどいいだろうか。せめて足湯だけでも……。そうか、うん、そうだな……。 「行きましょうか、どこかの温泉……」 「えっ?」 「一緒に……」 足湯でも、と言おうとすると、朝比奈さんは急に真っ赤になって、 「い、いっしょはダメです、そ、そんな、男の人と一緒に温泉に入るなんて……」 「は?」 えっと、俺は別に、そんなつもりは……、確かに少しはありますが……。 朝比奈さん、そんなに真っ赤になって俯かれると、俺、なんかとてつもなく悪いことをしたみたいで……。 「別に混浴でなくていいですよ、朝比奈さん」 朝比奈さんは少し顔を上げた。 「普通に温泉へ、SOS団のみんなでね、行こうかって。で、足湯ぐらいなら一緒に入れますけど」 「あ、あたし……」 結局、早とちりに気づいた朝比奈さんは、また赤くなって俯いてしまった。 うーん、どんな表情でも絵になる人だ。 「ハルヒが来たら、話してみましょうか、今度、温泉イベントでもやろうぜ、って」 「はい」 「長門も行くか? 温泉」 窓辺の寡黙なアンドロイドは、いつものように小さくうなずいた。 「へぇー、温泉ね、いいんじゃない? キョン、あんたもたまにはいい提案するのね」 「いや、俺じゃない。朝比奈さんが行ってみたいそうだ」 「みくるちゃん? そうなの?」 団長席のハルヒが、急須のお茶っぱを入れ替えている朝比奈さんの後姿に話しかけると、 「はい、そうなんです。テレビで見て行ってみたいなぁって。足湯だけでもいいですし」 振り返った朝比奈さんは、俺のほうをチラッと見てから答えた。 「うん、面白そうね。じゃあ早速、今度の土曜日にでも行こうか。いいわね、キョン」 「ん、俺は別に構わないぜ」 俺と朝比奈さんはもちろんOKだし、長門と古泉が拒否するはずもない。 「ホントは一泊ぐらいしたいところだけど、足湯程度なら日帰りでも行けるしね」 カチューシャを揺らしたハルヒは、満足げにうなずいている。 「適当なところを探しておきましょうか?」 「そうね、古泉くん、お願いね」 そして週末になった。俺たちは電車を乗り継いで山の向こう側にある温泉街にやって来た。ここは大きな旅館やホテルなどが立ち並ぶ有名な温泉地だが、古泉のリサーチによると、最近の流行として足湯場なども整備されているらしい。 ありもしない不思議を求めて街中を彷徨っているより、目的を持ってこうしてお出かけするほうが何倍もマシだ。また今度も何かお出かけネタを用意しておくとするか。 「じゃ、入るわよー」 ハルヒの号令のもと、俺たちSOS団ご一行は足湯場に近づいていった。 温泉街の真ん中辺り、四本柱に支えられたちょっと古風な瓦屋根の下、十人ぐらいが腰をおろせそうな場所に、先客のおばちゃん達が三人ほど足を暖めていた。ヒノキで作られた足湯用の湯船からは湯気がふんわりと漂っている。 そのおばちゃん達の反対側には誰もいなかったので、俺たちが入るスペースは十分にあった。混んでなくてよかった。 早速、ショートブーツとニーハイソックスを脱ぎかけているハルヒは、朝比奈さんに向かって、 「みくるちゃん、あんたその格好でどうするつもりなの?」 「え、あ、あっ?」 あらためて朝比奈さんの姿を見てみると、暖かそうなニットのワンピに、これまた暖かそうな黒いタイツをはいている。どう見ても足湯に適した格好とは言え ない。ついでに言うと、長門はいつもの制服に紺のソックス姿なので、すでに素足になって足湯に入ろうとしているところだった。 「あたし、明日は足湯に行くからね、って言っといたわよね、みくるちゃん」 「は、はい。涼宮さん」 朝比奈さんは、胸の前に両手を合わせて、ハルヒの次の言葉を待っている。 「そもそも、みくるちゃんが行きたいって言ってたから来たのに、もう、仕方ないわねー」 そこでニヤッと笑みを浮かべたハルヒは、 「ほら脱がしてあげるから、こっち来なさい」 と、言うや否や朝比奈さんの膝元にまきつくと、スカートの中に手を突っ込み、タイツを脱がそうとしはじめた。 「い、いや、涼宮さん、ちょ、ちょっとここでは、やめてくださぁぃ」 「何いってんの、あたしが手伝ってあげるから、ほら、ほら、ほら!」 小悪魔ハルヒに取り付かれた朝比奈さんは必死でスカートのすそを押さえている。それでも黒いタイツの上のほうまでチラチラ見えてしまうのをついつい注視していたが、やっと我に返って、俺はハルヒと朝比奈さんの間に割り込んだ。 「こら、ハルヒ、もうやめとけって」 「なによ、キョン、足湯を楽しむならタイツ脱がないと……」 「ここで脱がなくても、ほら、あっちに脱衣場みたいなのがあるから、そこに行けばいいだろ」 やっとのことでハルヒを引き剥がした俺は、朝比奈さんに振り返って、 「朝比奈さん、ほら、今のうちにあっちへ行ってください」 「す、すみません、キョンくん、涼宮さん」 そう言って駆け出した朝比奈さんは、途中で一回振り返ると、小さくペコリとお辞儀をして脱衣所らしき建物に消えていった。 「ほんと、みくるちゃん、ドジっ娘なんだから」 俺と並んで朝比奈さんを見送ったハルヒは、そう言いながら、すでに足湯を堪能しながら文庫本を読んでいる長門の隣に座って、とぽんと両足をお湯につけた。 「うーん、気持ちいいわねー。あったまるわぁ」 やれやれ、と一つ溜息をついて、俺も靴と靴下を脱ぎ、ズボンをひざの上までたくし上げた。何かをする前には必ずひと騒動起こさないと気がすまないらしい、あの爆弾女は……。 「涼宮さんにとっては、朝比奈さんはまさに理想のドジっ娘さんなんですね」 同じように足湯準備を整えた古泉の言葉を聴きながら、俺はハルヒや長門と少し離れた場所に古泉と並んで腰を下ろした。朝比奈さんの持つさまざまな属性の ひとつに、ドジっ娘があることは、俺も認めざるを得ない。それは、ハルヒが望んだものであることも、おそらくは確かなんだろう。 「それはそうかも知れないが、さっきのはやりすぎだぜ」 「ええ、そうですね。でも、それも涼宮さんらしいじゃないですか」 「なんでもかんでも、『涼宮さんらしい』で片付けるんじゃない」 「あははは、すみません」 そうこうしているうちに素足になった朝比奈さんが脱衣所から戻って来た。さっきのタイツ姿と比べると白い生足が寒そうに見える。 「ほらほら、みくるちゃん、こっちこっち、早く来て温まりなさい。見ているだけで寒そうだわ、その足」 ハルヒも俺と同じ感想を持ったらしく、手招きして朝比奈さんを迎え入れた。 朝比奈さんは、「すみません」とひとこと言うと、ハルヒの隣にゆっくりを腰を下ろし、 「ふわぁー、やっぱり気持ちいいですぅ」 そろえた膝の上に両手を乗せて、少し遠くの空を見上げながら、朝比奈さんは、ふぅーっと大きく息を吐いた。 「でしょ? 足湯はね、冷え性にもいいのよ。みくるちゃんはどう?」 「えっ、ひえしょう!? 何ですかそれ?」 「ん?」 パタパタさせていた足をふと止めるハルヒ。 「冷え性。冷えやすい体質。血液の循環のよくない身体。特に足・腰などの冷える女性の体質」 突然長門の声が聞こえてきた。こいつは電子辞書か? いや、まぁ、確かにそうかもしれないが。 再び読書に戻った有機アンドロイドによる定義を聞いた朝比奈さんは少し慌てた様に二・三回うなずいて、 「あ、その冷え性ですか、そうですね、たぶんそうです」 「じゃあ、ゆっくりと温まりましょ」 「はい」 朝比奈さん、そんなに冷え性でお困りなら俺が温めてあげますよ。いや、それより、未来には冷え性って言葉はないんでしょうか、 なんてことを思い浮かべながら朝比奈さんたちの会話を聞いていたが、すぐにハルヒに突っ込まれてしまった。 「ちょっとキョン、また顔がエロくなってるわよ」 「くっ、ほっとけ」 しばらくの間足湯を堪能させてもらったが、ハルヒは、 「うーん、やっぱりここまできたら露天風呂にも入りたいわね」 といって、古泉を連れてロケハンに行ってしまった。 このロケハン、最初は俺が指名されたのだが、俺がごねていると古泉が、 「僕の知り合いが経営している旅館が少し向こうにありますので、そこをあたってみましょうか」 と申し出てくれたので、俺はハルヒのお供を免除された。それにしても、どこへ行っても機関の関係する施設があるんだな。おかげで俺は、朝比奈さんと長門とともに、今しばらくの間、足湯でほっこりさせてもらうことができたわけだ。ありがとう、機関よ。 「足だけなんですけど、全身がぽかぽかする感じがしますね」 ハルヒの抜けたあとに席を移して、俺は隣に座っている素足のマイエンジェルに話しかけた。 「え、ええ、そうですね」 にっこり微笑む朝比奈さんは相変わらず天使そのものだ。だが、その笑みに中にほんの少しの曇りがあるのがわかった。おや、どうしたのだろう。 ふぅ、と肩で大きく息をした朝比奈さんは、お湯の中の足先を見つめるようにゆっくりと話し出した。 「今日は、ちょっと息抜きができてよかったんですけど、明日からまた受験勉強を……」 そうだ、そうなんだ、朝比奈さんは三年生、受験生だったんだ。すっかり忘れていた、というか、毎日のように放課後の部室でメイド姿でいらっしゃるものだから、俺は朝比奈さんが受験生であることをまったく意識することもなかった。 「だ、大丈夫なんですか、あ、いや、すみません」 何か、少し失礼なことを言ってしまったような気がして、俺はすぐに取りつくろうとした。 「いいんです、本当にあんまり大丈夫じゃないから……」 ますます力なく微笑む朝比奈さん。 「上のほうからの指令で、受験する大学を二つ三つほど指定されているんですけど、どこも、あの、ちょっとレベルが、少し足りないようで……もっと勉強しないといけないんですけど」 「は、はぁ」 そんなことまで指定されているのか。朝比奈さんも大変だ。 たぶん、上のほう、というのは朝比奈さん(大)のことだろう。朝比奈さん(大)も自分自身のことなんだから、この先どうなるかはわかっているはず……、いや、ということは、指定された受験校のどこかに滑り込むことは既定事項なのかもしれない。 「でも、朝比奈さん、その指令に従うと、指定された大学に合格するってことではないんですか。大学合格は既定事項とか」 「それが、一概には言えないそうなんです。わたしの出来次第で合否はどうにでも変化するそうです。だから、未来の流れを守るためには、とにかく努力して合格しないといけないのです」 「そ、そんな……」 「時間の流れはさまざまな要素が絡み合って、決して一本道ではないんです。だからこそ、わたしがこの時間に派遣されているわけで……」 「そうなのか、長門?」 俺は不安で一杯の未来人さん越しに、万能宇宙人に尋ねてみた。 文庫本から顔を上げた長門は、背筋をピシッと延ばしまっすぐ前を見つめたまま、淡々と答えた。 「時間流の制御は非常に難しいもの。ある一時点でのわずかな揺らぎが後に大きな影響の遠因となることも考えられる」 バタフライ効果か。 確かにどこか地の果ての蝶の羽ばたきひとつと比べると、朝比奈さんの受験結果がハルヒを含む時間の流れに対して与える影響は大きくなりそうだ。そのためには、こんなところでぬくぬくしている暇はないのかも知れない。 それにしても未来人組織も酷な事をする。 その気になれば、問題と解答が印刷された冊子を、未来の朝比奈さん(大)が届けてくれることも可能だろうに、あえて試練を目の前にいるいたいけな一連絡員に与えるとは。 「でも、わたしがんばります。だからきっと、どこか合格できますよね」 「朝比奈さんなら大丈夫ですよ」 「ありがとう、キョンくん」 けなげに微笑む朝比奈さんに俺はそう言って励ますしかなかった。 「今日はこうやってリフレッシュもできましたから……」 朝比奈さんは少し後ろに手をついて体をそらすと、目を細めて遠くの空を見上げた。 そうですよ、努力家の朝比奈さんならきっと合格できます。ハルヒや俺達の未来を間違いのないように導いてくれるはずです。 「ちょっと、何をいつまでまったりしてるのよ、露天風呂、行くわよー」 その時、遠くからハルヒの声が響いてきた。どうやら機関直営高級旅館の露天風呂に案内してもらえることを確約してきたらしい。 ということで、朝比奈さんの息抜きは、少なくとも今日一日は続くことが確定した。 とにかくがんばってください、朝比奈さん。 Fin.
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2章 朝比奈みくるの誘惑 朝比奈みくるの出発 6章 もう一度お弁当 キョン×みくる 書道の教え 7章 『朝比奈みくるの慕情』キョン×みくる 8章 True or 4th? 9章 朝比奈みくるの誤解 10章 rain after rain 11章 みくる派応援の為のSS 『朝比奈みくるの最後の挨拶』 18章 スカトロもの注意 19章 『みくるJ消失』 20章 『告白』 22章 ポンコツな頭 23章 『朝日奈みくるの憂愁』 25章 思い、想い、未来 31章 『新しい可能性を発見した話』 34章 『朝比奈みくる(大)の本音 in 消失編』 『朝比奈みくるの告白』 37章 『ホワイトデー大作戦』 /みくる編 38章 『芥子の実畑でつかまえて』 45章 『そして朝は来て、陽が昇る』 46章 みくる×キョン 48章 『アバ比奈みくる』 55章 『あなたに出逢えた奇跡』古泉×みくる 『未来の約束』 61章 キョン×みくる 68章 未来キョン×みくる
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~朝比奈宅・夜~ prrrprrr ピッ みくる「はい、あさひn」 鶴屋「みっくる~!!」 みくる「ひゃっ!つ、鶴屋さんですかぁ?」 鶴屋「そうさ!鶴屋ちゃんさ!」 みくる「聞こえてますから、あんまり大きな声出さないで下さいよぉ」 鶴屋「ん?そうだね、ごめんよ」 みくる「もう、驚いちゃいましたよ?」 鶴屋「あはは」 みくる「それで何のようですかぁ?」 鶴屋「可愛いみくるが暇してないかなぁ、と思ったんだよ」 みくる「ふふ、なんですかそれ?」 鶴屋「それとも男でも連れ込んでる最中だったかい?」 みくる「お、お、お、男の子なんていませんよぉ~!」 鶴屋「冗談だよ冗談!全くみくるはいいリアクションしてくれて助かるよ~」 みくる「ひどいですよぉ」 鶴屋「ところで何やってたんだい?」 みくる「いまさっきお風呂からあがったんで、髪を梳かしているとこですよ」 鶴屋「おや、奇遇だね?あたしもさ」 みくる「そうだったんですかぁ」 鶴屋「もしかしてみくるは、もうおねむの時間だったりするのかな?」 みくる「まだ大丈夫ですよ」 鶴屋「ならいいっさ!たまには長電話でもしようよ!」 みくる「いいですよぉ」 鶴屋「じゃあ何話そっか?」 みくる「う~ん、毎日会ってると話題も減ってきちゃいますね」 鶴屋「……そうか。みくるはあたしとなんて話すことなんてないんだね」 みくる「な、なんでそうなるんですかぁ」 鶴屋「まぁいいや。あたし今TV見てるんだけどさ」 みくる「TVですかぁ?」 鶴屋「そっ。○チャン点けて?」 みくる「○チャンですかぁ?」 鶴屋「うん」 みくる「点けましたよ……って、もう鶴屋さん!!」 鶴屋「ん~?何々?何やってたの~?」 みくる「お、男の人と女の人がその……」 鶴屋「その?」 みくる「……鶴屋さん、い、言えませんよぉ~」 鶴屋「えー。でもいいや。今みくるがどんな顔をしてるか、想像できるし」 みくる「もう」 鶴屋「実はまだ見てたりして」 みくる「もう消しました!」 鶴屋「あはは」 みくる「あっ、鶴屋さんは今日の数学の宿題終りましたか?」 鶴屋「そんなのとっくに学校で済ませてるよ!」 みくる「そうだったんですかぁ、早いですねぇ」 鶴屋「だって簡単だったし」 みくる「そ、そうでしたっけ」 鶴屋「さてはみくる……全然終ってないなぁ?」 みくる「ぎくっ」 鶴屋「擬音でごまかさな~い」 みくる「だ、だって~」 鶴屋「あはは、明日の朝学校で教えたげるよ」 みくる「いいんですかぁ?」 鶴屋「それが目的で聞いたんだろ?」 みくる「え、えへへへ」 鶴屋「やれやれ」 みくる「あっ、それってキョンくんの真似ですかぁ?」 鶴屋「おっ!よくわかったね!ちゃんとポーズも真似てるよ」 みくる「ふふふ」 鶴屋「!あ、ゴメン。キャッチが入ったから少し待っててよ」 みくる「はぁい、わかりました」 みくる(誰だろ?ご両親かな?) みくる(今のうちにホットミルクをレンジで暖めておこっと) みくる「……」 みくる「……」ズズ みくる(あったか~い)ズズ 鶴屋「待たせたっさ!」 みくる「いぃえ」 鶴屋「今日の夕飯はなんだったの?」 みくる「今日はお豆腐のサラダを作りましたよ」 鶴屋「随分ヘルシーだね。そんだけ?」 みくる「はい。鶴屋さんはなんだっだんですかぁ?」 鶴屋「今夜は家にあたしだけでね、メンドイからカップ麺さ」 みくる「体に良くないですよ?」 鶴屋「たまにだからね、心配無用っさ!」 みくる「鶴屋さんってお料理したりするんですかぁ?」 鶴屋「得意だよ!って胸張れるわけじゃないけど、人並みには出来るかな~?」 みくる「そうですかぁ。何が得意なんですか?」 鶴屋「肉じゃがだよ」 みくる「へぇ~」 鶴屋「ちゃんと食べれるもの作れるから問題ないはずだよ」 みくる「じゃあ、今度二人で何かお料理しませんか?」 鶴屋「いいね!どうせならクラスの子たちも呼んで、ホームパーティーみたいにしようよ?」 みくる「いいですね、賛成です」 鶴屋「場所はみくるんちでもいいかい?」 みくる「わたしの家はちょっと~」 鶴屋「そっか……みくるは片付けられない女だったんだね……」 みくる「違います!」 鶴屋「冗談だよ~みくる~。場所はまたみんなで決めよっか?」 みくる「分かりましたぁ」 みくる「今日の体育の鶴屋さん、カッコよかったですねぇ」 鶴屋「あぁ、バスケかい?」 みくる「はい。ドリブルしてみんなをこう、ズバババッッと抜いて」 鶴屋「あっはっはっはっは!なんだいその効果音!」 みくる「えぇ~変ですかぁ?」 鶴屋「いんや、面白い」 みくる「変ってことじゃないですかぁ」 鶴屋「もっとこう、スッとかさ、サッとかさ」 みくる「う~ん」 鶴屋「まっ、可愛かったからいいや」 みくる「またそうやってからかうんですからぁ」 鶴屋「あははは」 みくる「あっ、こないだ鶴屋さんから借りた本とっても面白かったですよぉ」 ???「……」 みくる「鶴屋さん?」 ???「……」 みくる「あれ?どうしたんですか?」 ???「……」 みくる「寝ちゃったのかなぁ」 ???「……」 みくる「寝てるんだったら切りますよぉ~?」 ???「……」 みくる「……寝ちゃったんですね」 鶴屋「なにを一人でしゃべってんの?」 みくる「ふわっ!起きてたんですかぁ!」 鶴屋「ちょっと飲み物取り入ってたんっさ」 みくる「もう!一言言ってくださいよぉ」 鶴屋「言ってなかったけ?」 みくる「言ってません」 鶴屋「そうだっけ?ゴメンゴメン」 みくる「まったくもぉ~」 鶴屋「そうそう、こないだの学校帰りに、みくるが見つけたワンピースがあったろ?」 みくる「あぁ、あの薄い青色のですかぁ?」 鶴屋「そっさ。あれが今日三十パーオフで売ってたよ」 みくる「ほんとですか~!早速明日行ってみますね」 鶴屋「そうするといいよ」 みくる「鶴屋さんも一緒にどうですかぁ?」 鶴屋「行くよ!ちょっと可愛いなぁ、と思った帽子も値引きされてたっさ!」 みくる「じゃあ明日の部活の後に行きましょうよ~」 鶴屋「そうだね。なら明日の部活にお邪魔させてもらうよ!」 みくる「あっ!買い物といえば。鶴屋さん?」 鶴屋「なんだい?」 みくる「この間言ってた本は見つかったんですか?」 鶴屋「うん、ネットで注文したよ」 みくる「あったんですか。良かったですねぇ」 鶴屋「う~ん、良かったんだけど、どうせなら自分の足で探したかったね」 みくる「そうなんですか?」 鶴屋「そうっさ!いまどきネットなら何でも手に入るだろ?それをわざわざ自分で探し回るのって楽しくない?」 みくる「あぁ、それは少し分かりますぅ」 鶴屋「あの、欲しいものを見つけたときの、やった!、っていう嬉しさったらないよね!」 みくる「そうですよねぇ。そういえば古泉君も言ってました」 鶴屋「何をだい?」 みくる「古泉君って洋楽が趣味みたいで、休みの日に小さい中古のお店とか、周るの好きみたいなんですよぉ」 鶴屋「うんうん」 みくる「そういうお店には掘り出し物があるみたいで、ついつい嬉しくてたくさん買っちゃうって」 鶴屋「へぇ~。たくさんってどれくらいだろ?」 みくる「えっと~、毎月新古合わせて、二十枚前後は買ってるって言ってたかなぁ?」 鶴屋「……古泉君もとんだ好きモノなんだね」 みくる「わたしも驚きましたよぉ」 鶴屋「それは驚きだよねぇ。あたしでもすこし引いちゃうし」 みくる「ふふ。でも音楽の話をしてるときの古泉君って、目がキラキラしてるんですよぉ?」 鶴屋「あはは」 みくる「それでこの間、古泉君からCDを借りたんですけど、わたしでも聞きやすくって好きになっちゃいましたぁ」 鶴屋「古泉君を?」 みくる「ち、違いますよぉ~音楽です!」 鶴屋「あはははは、それでなんてやつ?パソコンで調べてみるよ」 みくる「はい、えっと……Fountai○s Of WayneとTah○ti 80です」 鶴屋「困った。電話だとスペルが分かんないっさ」 みくる「カタカナでもいいんじゃないんですかぁ?」 鶴屋「でかした!みくる!」 みくる「出来ました?」 鶴屋「ちょい待ち!……ふぁうんていんず、っと。出たよみくる」 みくる「はぁい」 鶴屋「なんて曲?」 みくる「わたしの好きなのは、Survi○al Car、っていう曲です」 鶴屋「サバイバルだね?」 みくる「はい」 鶴屋「あったあった、ポチッとな♪」 みくる「わたしもかけよぉ」ピッ 鶴屋「~~♪」 みくる「~~♪」 鶴屋「なっるほどねぇ♪古泉君がオススメなのも分かるよ!あたしでも好きっさ」 みくる「いいですよねぇ♪古泉君が好きになる気持ちも分かりますよぉ」 鶴屋「毎月二桁買うのは異常だけどね」 みくる「ふふふ」 鶴屋「そうだ!みくるは来週の土日どっちか空いてるかい?」 みくる「団活がなければ」 鶴屋「じゃあさ、見たい映画がやるんだよ。見に行かない?」 みくる「映画ですかぁ?」 鶴屋「そうだよ!コメディ映画なんだけど、キャストがあたしのツボなんだよ」 みくる「分かりました、いいですよぉ」 鶴屋「んじゃ、決まりっさ~」 鶴屋「みくるは最近悩み事とかないのかい?」 みくる「悩み事ですかぁ?」 鶴屋「そう!電話だから言えることとかって、あるんじゃないかな?」 みくる「う~んと、え~と……」 鶴屋「……みくるは悩みなんかないんだねぇ。うらやましいっさ」 みくる「な、悩み事くらいありますよ、ただ……」 鶴屋「?」 みくる「どうしても人には言えない悩みだって……ありますから」 鶴屋「あたしでも?」 みくる「ごめんなさい」 鶴屋「みくるが謝ることじゃないっさ。立ち入ったこと聞いてごめんよ?」 みくる「いぃえ、鶴屋さんが悪いわけじゃないですから」 鶴屋「しんみり話は置いといて次いくよ!次!」 みくる「ふふふ。はい」 鶴屋「それなら……最近一番嬉しかったことって何かな?」 みくる「嬉しかったことですかぁ?」 鶴屋「そう!楽しかった、じゃないよ?嬉しかった限定さ」 みくる「それって違うんですかぁ?」 鶴屋「違う違う!さぁ思い出すんだみくる!」 みくる「もう鶴屋さん、声大きいですってばぁ」 鶴屋「おっと、これは失敬」 みくる「嬉しかったことかぁ」 鶴屋「何かあるかい?」 みくる「あっ、ありました」 鶴屋「なんだい?」 みくる「今さっき体重計乗ったら五百グラム落ちてました♪」 鶴屋「何!?それは嬉しいね」 みくる「そうなんです!最近お菓子を我慢してたかいがありました♪」 鶴屋「それは良かったね、みくる!でも欲しかった答えではないんだよねぇ~」 みくる「でも、でも、最近一番嬉しかったことってこれくらいですよ~?」 鶴屋「……とりあえず、みくるが寂しい日々を送ってるのは、よーく分かったよ」 みくる「えぇ~!ひどいですよぉ」 鶴屋「あはは」 みくる「もぉ~、じゃあ鶴屋さんはなにかあったんですかぁ?」 鶴屋「ふふふ」 みくる「?」 鶴屋「みっくるぅ、聞いて驚くんだよぉ?」 みくる「え?なんですか?」 鶴屋「絶対、ぜぇぇぇったい驚くよ!?」 みくる「そんなにもったいぶらないでくださいよぉ」 鶴屋「では、発表します」 みくる「はい」 鶴屋「なんと」 みくる「……」ゴク 鶴屋「あたしに彼氏が出来ましたぁ~!ぶいっ!」 みくる「……。ええぇぇぇぇっ!」 鶴屋「どうだい?めがっさ驚いただろ?」 みくる「お、お、お、驚きましたよぉ~」 鶴屋「しかも相手はなんと……」 みくる「ふぇ?わたしの知ってる人なんですかぁ?」 鶴屋「ふふふ、古泉くんっさ!」 みくる「!びっくりですよぉ~」 鶴屋「くくく」 みくる「だって、だって、さっきの話でもそんな感じしてなかったですよぉ?」 鶴屋「えへへ、こないだあたしが、土曜の団活に遊びに行っただろぅ?」 みくる「はい」 鶴屋「あの帰り道で、古泉君に呼び止められてね」 みくる「ふわぁ~、そうだったんですかぁ」 鶴屋「そうだったんですよぉ~」 みくる「へぇ~、お二人が、へぇ~」 鶴屋「……く」 みくる「もう、デートとかしたんですかぁ?」 鶴屋「……くく」 みくる「鶴屋さん?」 鶴屋「……くくく、あははははは」 みくる「え?え?え?」 鶴屋「もうダメ!もうダメにょろ!あっはっはっはっはっはっは!」 みくる「つ、鶴屋さん?」 鶴屋「あっはっはっは!ふふふふふ、め、めがっさお腹痛いよ、あっはっはっはっは!」 みくる「と、突然どうしたんですかぁ~?」 鶴屋「ウソ、ウソだよみくる?あっはっはっはっはっは!ぜ~んぶウーソー」 みくる「……」 鶴屋「ひぃーひぃー、笑いすぎて苦しいよ~」 みくる「ひどいですよ!鶴屋さん!」 鶴屋「ふぅーふぅー、ご、ごめんよ。みくるの反応があまりに可愛くって。あっはっはっはっは!」 みくる「もぉ、鶴屋さんなんて知りません!」 鶴屋「え?知らないの?初めまして、鶴屋といいます」 みくる「違いますよぉ」 鶴屋「あっはっはっはっは!分かってるってば」 みくる「この間ちょうど古泉君が、彼女がいる、って言ってたから信じちゃいましたよ」 鶴屋「お!それは初耳だね」 みくる「キョンくんも知らないみたいでした」 鶴屋「でも古泉君はモテそうだし、いても不思議じゃないよね~」 みくる「そうですねぇ~」 鶴屋「そういえば最近のSOS団はどうだい?」 みくる「う~ん、少しぎこちなさがありますけど、良好ですよ」 鶴屋「ぎこちなさ?あぁ、ハルにゃんとキョンくんか」 みくる「えぇ」 鶴屋「まさかキョンくんが彼女を、しかも他校のコだろ?」 みくる「そうなんでよぉ。驚きましたぁ」 鶴屋「キョンくんも罪作りな男だね~。ハルにゃんの気持ちだって知ってただろうに」 みくる「……」 鶴屋「ん?どうしたの?」 みくる「実は……キョンくん、その、全く気付いてなかったみたいなんですよ」 鶴屋「ほ、ほんとかい!?」 みくる「はい」 鶴屋「鈍感だとは思ってたけどねぇ~」 みくる「そうですよねぇ。少しは意識してるんだと思いました」 鶴屋「まぁ、ハルにゃんがいっつもツンツンしすぎなせいもあるんだけどね」 みくる「素直になるのは難しいですから……」 鶴屋「確かにね」 みくる「はい」 鶴屋「とはいえ」 みくる「?」 鶴屋「どうやらキョンくんにはなにかしらの制裁が必要だね」 みくる「だ、ダメですよぉ~鶴屋さん」 鶴屋「だってハルにゃんが可哀そうじゃんかぁ」 みくる「それはそうですけどぉ……」 鶴屋「で、当のハルにゃんは?」 みくる「涼宮さんは……スゴイです」 鶴屋「スゴイ?」 みくる「なんていうか、その、心が強いんだなぁって。わたしなら顔を合わすのだって辛いですから」 鶴屋「そうだね。ハルにゃんはえらいなぁ」 みくる「えぇ」 鶴屋「そうにょろ!今度傷心のハルにゃん連れてどっか遊び行こうよ!」 みくる「傷心はひどいですよぉ」 鶴屋「失言失言。で、どうかなぁ?長門ちゃんも連れてさ?」 みくる「いいですね。きっと二人とも喜んでくれますよぉ」 鶴屋「今度四人で集まって行き先決めるっさ!」 みくる「わかりました」 鶴屋「長門ちゃんといえば、最近ハルにゃんとべったりだよねぇ~。なんかあったの?」 みくる「どっちかっていうと、涼宮さんが長門さんと一緒にいたがってる感じですよぉ」 鶴屋「ふ~ん……はっ!ま、まさかハルにゃん」 みくる「?」 鶴屋「……失恋のショックで、同性愛に目覚めたんじゃ……長門ちゃんがおとなしいのをいいことに」 みくる「鶴屋さん!悪ふざけが過ぎますよぉ!」 鶴屋「怒んないでよ、みくる。冗談だって冗談」 みくる「まったくぅ」 鶴屋「もしかしたら長門ちゃんがいるから、ハルにゃんも立ち直れたのかもね」 みくる「かもしれないですねぇ」 鶴屋「でもあの無口な長門ちゃんと活発なハルにゃんだろ?どんな会話すんだろね?」 みくる「さぁ、部室では普段どおり長門さんは無口ですよぉ?」 鶴屋「きっとハルにゃんはああ見えて寂しがりやなんだよ」 みくる「涼宮さんがですか?」 鶴屋「そうだよきっと。勘だけどね」 みくる「勘……」 鶴屋「で、長門ちゃんと二人のときは、誰も見たことのない弱いハルにゃんが現れると見たね」 みくる「弱い部分ですかぁ?」 鶴屋「多分ね?」 鶴屋「もしあたしが失恋したり、なんか辛いことがあったら、みくるは慰めてくれるかい?」 みくる「当たり前じゃないですかぁ」 鶴屋「ありがとっさ!」 みくる「もしかして近々そんな予定があるんですかぁ?」 鶴屋「ないない。でも人生何があるからわっかんないかんねぇ」 みくる「そうですねぇ」 鶴屋「それこそ年中告白されてるみくるは余計に、ね?」 みくる「う~ん……」 鶴屋「みくるは彼氏作んないのかい?」 みくる「今はちょっと……」 鶴屋「なんで?」 みくる「……こっちではそういうのは出来ないんです」 鶴屋「こっち?あっそうか、みくるはこの辺の人じゃなかったね」 みくる「……はい」 鶴屋「ま、まさか、地元に将来を約束している人がいるんじゃないんだろうね?」 みくる「う~ん、そういうことにしておきます」 鶴屋「あたしに隠し事とはいい度胸っさね」 みくる「そ、そんな大げさなものじゃないですよぉ~」 鶴屋「わかってるってぇ~」 みくる「そういう鶴屋さんは彼氏はいらないんですかぁ?」 鶴屋「欲しいっちゃ欲しいけど、みくるたちと遊んでる方が楽しいからべっつにいいかなぁ?」 みくる「ふふふ、鶴屋さんらしぃ」 鶴屋「そうかい?みくるほどじゃないけど、これでもあたしも少しはモテるんだよ~?」 みくる「知ってますよぉ」 鶴屋「ふ~ん……自分がモテるっていうのは否定しないんだね?」 みくる「そ、そういうわけじゃないですよぉ」 鶴屋「まっ、別にいいんだけどね~」 みくる「つ、鶴屋さ~ん」 鶴屋「ん~?」 みくる「鶴屋さんは魅力的な女の子だって意味ですからねぇ?」 鶴屋「あんがとね、みくる」 みくる「いぃえ」 鶴屋「はぁ~、もう一時半だよ」 みくる「えぇ~、じゃあもう二時間くらい話してたんですかぁ?」 鶴屋「時間がたつのは早いっさ」 みくる「そうですねぇ」 鶴屋「……」 みくる「鶴屋さん?」 鶴屋「……ミッミッミラクル♪」 みくる「!!!」 鶴屋「みっくるんるん♪」 みくる「や、やめてくださいよぉ~~!」 鶴屋「あははははは!この歌作ったハルにゃんは天才だよ」 みくる「せっかく忘れてたのにぃ~」 鶴屋「突然思い出したっさ~。みっくるんるん♪」 みくる「もう電話切ります!」 鶴屋「ご、ごめんよみくる。あぁ~お腹痛い」クスクス みくる「今日の鶴屋さんちょっといじわるですよぉ」 鶴屋「そうかい?」 みくる「そうですよぉ」 鶴屋「それじゃあそろそろ寝よっか?」 みくる「そうですねぇ。これじゃ明日遅刻しちゃいますからね」 鶴屋「だね。そんじゃみくる、また明日ね。オヤスミにょろ~」 みくる「はぁい、おやすみなさぁい」 ピッ ~Fin~